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Q 物損の慰謝料を請求できますか? 【交通事故】

2022年02月26日

Q 物損の慰謝料を請求できますか?

交通事故の法律相談で、「交通事故で大切にしていた車が壊れました。身体に怪我はありません。車が壊れたこと(物損)について慰謝料を請求できますか?」との質問を受けたことがあります。

慰謝料請求の根拠は、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」との民法709条と、「他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。」との民法710条です。

民法709条・民法710条からすると、物損についても、慰謝料請求が認められそうです。

しかし、物損の場合、財産上の損害が賠償されることにより精神的苦痛も、通常回復すると考えられています。

そのため、物損に関する慰謝料は、原則として認められず、例外的に認められるには、被害品が被害者にとって特別の精神的価値を有し、そのような価値を有することが社会通念上相当であることが必要と解されています。

すなわち、被害者が被害品に非常に強い思い入れがあり、他の人もそのような思い入れを持つことが相当と認められることが必要です。

いくら被害者が強いこだわりを持って大切にしていても、それだけでは慰謝料は認められません。

例えば、物損への慰謝料を認めた裁判例としては、飼犬の死亡について慰謝料2万円を認めたものや(東京地裁昭和40年11月26日判決)、墓石の倒壊について慰謝料10万円を認めたもの(大阪地裁平成12年10月12日判決)があります。

車両については、事故の翌月のカーショーに出品するために整備していた車(製造後15年経過のキャデラック、アメリカで買付して、改造、内装等の修復をしたもの)であっても、慰謝料が否定されています(東京地裁八王子支部平成14年3月28日判決)。

これらの裁判例からすると、車両の損害について慰謝料が認められるのは、かなり難しいです。

示談交渉で加害者側保険会社が物損の慰謝料を認めることはなく、裁判での解決が必要になるので、解決までに相当の時間がかかります。


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by 兵頭尚(三田市の弁護士)



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