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Q.答弁書の記載が簡単すぎる?

  • 裁判

民事訴訟を提起した場合、訴訟手続上、まず被告(訴訟提起された側)から提出される書面が答弁書です。
被告は答弁書を提出せずに、初回期日に欠席すると、敗訴してしまいますので、ほぼ全ての事案で、被告からは答弁書が提出されます。

もっとも、答弁書には、「原告の請求を棄却するとの判決を求める。おって、準備書面で反論を行う。」としか記載されないのが通常です。そのため、依頼者の中には、被告には誠意がないと怒られる方もいます。

答弁書に、このような簡潔な記載しかされないのは、訴えを提起される側は、訴状を受け取ってから初回期日まで約1か月しかなく、詳細な反論を作成する時間がないからです。
そして、初回期日は、被告の都合を聞かずに決められるため、被告側は初回期日への欠席も認められています(民事訴訟法158条)。

民事訴訟の手続きや用語は、わかりにくいかと思います。
法律相談では、わからないことがありましたら、ご遠慮なくご質問ください。